ちょっと気になるワインのお話④

みなさんこんにちは。

前回までは無農薬や有機農法、オーガニックなどと言われているワインについてお話してきました。有機農法=美味しいワインと言う事ではないって事が少しはお分かり頂けた事と思います。

で、今回はちょっとワインから話を変えて有機農法で作った野菜についてです。

農薬を使わず、過度に有機肥料を与えて作った野菜は栄養過多になってしまい、人間で言うところのメタボ状態ですくすくと育ちます。つまり、水分を沢山含んだ味や香の薄い野菜に育ってしまいます。逆に風味があり、味の濃い野菜って言うのは豊かなミネラルを含んだ土地で自分の力で根を張り巡らせ、時間をかけて育ちます。人間の様に過保護に育った野菜はやはり人間と同じく不健康に育ちます。つまり美味しくない野菜が出来上がります。

今言ったことは少し極端かもしれません。ただ、私が思うのは「有機農法で作った野菜イコール美味しい野菜」では必ずしもそうではないって事なんです。人間も虫に刺されたら薬を塗るように野菜を守るための適度な農薬も必要ですし、また、それを使用していても美味しい野菜は沢山あると思います。

キッチン飛騨ソムリエ日記

 美味しい野菜と言うのは その土地の気候風土に適した栽培方法で健康的に育てられ、収穫される物だと思います。皆さんも有機野菜なる言葉に惑わされること無く、是非、自分の目と舌で野菜の風味を感じ取ってみてください。

「 有機栽培は安全だし美味しい」と信じ込んでいるは多いと思います。少し心配なところです。

ワインのお供は料理だけではない!

皆さんこんにちは。

今日はワインと音楽についてお話したいと思います。ワインに合わせるのは料理が主となりますが、実は音楽にもワインとのマリアージュなるものがあるのです

そして驚いたことに聴く音楽,ワインに聴かせる?音楽によってワインの味までもが変わってしまうことがあるというのです

数年前、英スコットランド、エディンバラのヘリオットワット大学の心理学者による研究結果で、音楽はワインの風味に影響を与え、それは銘柄によっても異なり、音楽が脳内のさまざまな部位に働き、その箇所が音楽のタイプによって微妙に異なることにより味の感じ方も違ってくると言う結論を出しています。

そのきっかけとなったのはチリのワイン醸造家、アウレリオ・モンテスという人が「穏やかな波長はワインの質を向上させる」との考えでワインを寝かせる際にグレゴリオ聖歌を聴かせている事だったようです。

また、研究では力強い曲を聴きながらカベルネソーヴィニヨンを飲んだ場合、音楽を全く聴かない場合と比べて「コク」が60%深まったように感じられるとの結果が出たようです。

ではここにブドウ品種別にいくつかおすすめの曲を挙げてみましたので、参考にしてみてください。

カベルネ~ローリングストーンズの「honky tonk woman].ポールマッカートニーの「007死ぬのは奴らだ」。

シャルドネ~ロビーウイリアムスの「rockDJ」.ティナタナーの「愛の魔力」。

シラーエンヤの「オリノコ フロウ」.プッチーニの「誰も寝てはならぬ」。

メルロー~ライオネルリッチーの「EASY].ホセゴンザレスの「HEART BEATS」etc

いかがですか?

自分の好きなワインと好きな音楽のマリアージュ、是非皆さんも試してみてくださいね!

キッチン飛騨ソムリエ日記

近い将来、ワインリストと共に曲名リストもメニューに載る日が来るかも!!!

ちょっと気になるワインのお話3

オーガニック(有機栽培)ワインって?

 これも最近よく耳にするワインですね。普通、オーガニックと言えば有機農業によって生産された野菜などの事を指します。化学肥料や農薬の使用を極力控え、安全で美味しいものづくりを目指す農業です。このような農法で栽培された葡萄を使って醸造されたワインがオーガニックワインまたはビオワインなどと呼ばれています。

ここまで聞くと、オーガニックワイン=無農薬ワインと思われがちですが、実はそうではないのです。つまり、オーガニック(有機農法)で育ったブドウで作られたワインはありますが、オーガニックワインなどと言うのは存在しないと言う事です。オーガニックとはあくまでブドウそのものに使われる用語です。

これらのブドウでワインを醸造する時、酸化防止剤の添加や人工酵母を使用する事もありますし、このような処理を施すことによって雑菌の繁殖を防いだり酸化防止になるわけです。つまり、オーガニックワインとうたってあっても必ずしも無農薬ではないのです

このような人為的、化学的な処理が決して有害ではありませんし、また有機農法だからといって必ず美味しいワインが出来るとも限りません。すべては造り手がどういうワインを造りたいのかにかかっているのです。

ワインは体に良いからと言って飲むものではないと思います。体に良いからと飲むのであれば漢方薬の方がよほど体に良いはずです。

ワインは愉しむものであると思います。お店に行けば美味しいワインたちが沢山あります。どうか皆さんの自分好みのワイン探しに参考にして頂ければと思います。

ちょっと気になるワインのお話2

皆さんこんにちは。

前回お話したように、今回はこれらのワインについてお話して行きたいと思います。

まずは自然派ワインと言われるワインについて。

現在造られているような近代的なワイン造りというか、化学的な分析などによって生産され、人間が必要以上に手を加えたワインの造り方に???と思った生産者の人々が、より自然な造り方で生産されているワインが自然派ワインと呼ばれています。

自然派ワインというのはその作り方に規定とかその作り方を認定させなければならないといったような事はありません。

こうやって造らなければいけないと言う事ではなく、できる限り自然な状態で自分達が満足するワインを造る事を第一に考えてワイン造りをしています。なるべく農薬や化学肥料、人口酵母等をを使わず、自然に近い栽培や醸造を行います。できる限り自然に造ったワインなのです。

ですから、全く無農薬って事ではなく、あくまで今までの現代的、効率を重んじたワイン造りとは違った、自分たちの理想とする美味しいワインを造るためのひとつの方向を示したワインといえます。

また、自然派ワインを目指している人たちはその造り方も、考え方も人それぞれなので決まった製法というものはありません。唯一同じ事はその殆どの造り手たちは美味しくて感動するようなワインを造る為に自然に近いワイン造りという方向に向いてワインを造っています。それが自然派ワインなのです。

つづく

ちょっと気になるワインのお話

皆さんこんにちは。

秋も深まり、美味しい食べ物がたくさん味わえる季節となりました。ボジョレーヌーヴォーの解禁も もうすぐですね。

こんな時期ですからワインを楽しむ機会も増えるので、ワインをお買いになる方もたくさんいらっしゃると思います。リカーショップに行きますと、いろんな国のワインがそのワインの説明や味のタイプの説明が書いてあったりして判りやすいのですが、ここ数年ほど前からですがそのワインを売るセールスポイントとして『無農薬ワイン』『自然派ワイン』『ビオワイン』『有機栽培ワイン』なる言葉をいたるところで見聞きするようになりました。

いかにも体に良さそうで美味しそうに聞こえるこれらの言葉を冠したワイン達。しかしこれらのワインが一体どういうワインで今までのワインとどう違うのかを理解していらっしゃる方は少ないと思います。無農薬ワインと自然派ワイン…一体何が違うのでしょうか。

自分の造ったワインを沢山売ろうとしてこのような言葉を使用する生産者もいるようです。

これらのワインがどういうワインなのかちゃんと理解した上でワイン選びが出来ればもっと楽しく自分に合ったワインを見つけ出すことが出来ると思います。

ソムリエ日記

次回からはこの辺のところをお話して行きたいと思いまぁ~す。おたのしみに!