先日、市内にある会社の方々が忘年会で当店を利用して頂きました。その時に、社長様が、「今日は乾杯にこのワインを使いたいんだけど、いいかな」と一本のワインを持参されました。
見てみてびっくり!!
そのワインはなんと、87年前のワインだったのです。ボトルもエチケットもとても綺麗な状態で、二度びっくりです。ご自宅で箱に入った状態で何年もの間、眠っていたそうです。
そのお客様は僕にも味わってほしいとグラス一杯注いで下さいました。そのワインはバニュルス・グランクリュというワインで南仏ルーション地方の天然甘口ワインです。
天然甘口ワインは発酵途中にアルコールを加え、発酵を止めて葡萄本来の甘味を残すという作り方をします。
87年前のそのワインはブランデーのような琥珀色で、とても芳醇で濃密な味わいでした。
こういうワインは味わいを云々するものではなく、長寿の人に敬意を表すのと同じで、このワインを頂けること自体に感謝することに意味があるように思います。
100年ほど前のワインが今でも味わうことが出来るなんてワインて本当に不思議な飲物ですね。